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インタビュー

interview

【対談】井原市に住み、市外で働くという選択も。

  • 移住者

    佐藤さん

  • 移住者

    村上さん

  • 前住所

    東京

  • 職業

    佐藤さん:岡山県の情報誌、魅力発信に関わる業務など

    村上さん:広島県の情報誌、企業等の広報業務など

井原にUターンしたきっかけ

村上:大学の4年間だけ井原を離れてました。やっぱり東京にきらきらした印象があったので行って、就活も東京で始めたんですが、都会の生活にも疲れてきて、背伸びした生き方がどうかなと思い始めたときに、いまの会社にご縁があって就職させてもらいました。


佐藤:東京にあこがれてたっていうのは本当に僕も一緒で。25年くらい東京にいました。卒業してからは勤めている会社と自分で経営する会社でダブルスタンダードみたいな感じだったので、正直寝てる以外はずっと働いているみたいなところはありました。


村上:佐藤さんがUターンしたきっかけを教えてください。


佐藤:一番大きなところは東日本大震災ですかね。当時妻が身重で会社に行っていて、僕は家にいて震災が起こって。危ないから車で迎えに行こうとしたんですが、通常片道電車で10分のところが6時間かかって。帰りは10時間かかったんですよね。スーパーやコンビニに寄っても食料なにもないし、東京での暮らしってちょっと危ういなとその時思ったんです。妻も僕の実家の井原で産みたいっていう話をしてくれたんです。

家族はもちろん地域のおじちゃん・おばちゃんが快く迎え入れてくれたり、畑で採れたお野菜を置いておいてくれたり、すごく近い距離で人との交流があったのが妻には嬉しかったみたいで。それもあって井原へのUターンを考えました。

市外で働くという選択

佐藤:東京にいたときは仕事柄、流行やトレンドを追いかける仕事だったので、働く場所は岡山市内がいいなと思ったんです。世の流れも良く分かりますし、働く場としては最適だなと思って。

井原はすごいコンパクトシティで、市役所も郵便局もスーパーもコンビニも歩いて行ける距離にあるのがすごく便利で、気に入ってるみたいです。利便性で考えると岡山市内に住んだ方が仕事はしやすいんですが、それだと東京とあまり変わらない。

井原線がすごく好きで、トコトコ電車で朝もやの田園風景を突き抜けていく。ジブリの世界みたいな。

村上:一両、二両(編成)でね(笑)

佐藤:そうそう。可愛いですよね(笑)
その景色がやはり幻想的で、大げさじゃなく5年間毎日発見がある。井原って星の町じゃないですか。帰ってきて駅前なのに空を見上げると満天の星で。それに癒されながらテクテク家まで歩いて帰るっていう。

オンとオフを切り替える生活が自分の働き方にすごく合ってるなっていうふうに思っています。村上さんは福山市にお勤めですよね?

村上:そうなんです、タウン誌をつくる会社に入社しました。そのときは自分のやりたいことに挑戦できるかなと思って仕事を決めたんですが、井原という土台があるから福山でで働けると思ってそういう選択をしました。

井原から福山への通勤というのは、地元の友達もそのスタイルが多かったので普通の選択肢でした。福山の会社だから、電車で通えるなっていうのも大きなポイントでした。

休日の過ごし方

佐藤:都会にいると、ありのままの自然に触れる機会がなかった。自然に触れるために片道4時間とか。今は家からお弁当作って歩いて行って、子どもたちが川でチャプチャプ遊ぶなど、すごくピクニックには行きますね。村上さんは休日、どんな過ごし方をされてるんですか?

村上:私、今はまってるのは、時々岡山に電車で遊びに行きます。井原での遊び方じゃないんですけど(笑)岡山まで電車で1時間くらいですよね。

佐藤:そうそう。

村上:行って、遊んで、帰れる。しかもお得なチケットがある。

佐藤:あれですか、「デニム切符」。

村上:はい。それを使ってちょいちょい遊びに行ってます。倉敷でちょっと観光して帰ったりとか。やっぱり電車に乗って行くっていうのが、タイムスリップというかプチ旅行感を味わえて。

佐藤:確かにですね。

村上:帰ってきて、星をながめながら帰るとか。

移住者の方へのアドバイス

佐藤:移住って、すごい素敵なイメージを持ってらっしゃると思うし、実際僕も素敵だと思っているんですけど、やはり「得るものと失うもの」等価交換だなってすごい思うんです。利便性と居住性みたいな。便利はなくなるけど、その分豊かに過ごせる、ということがあるなとすごく感じるので、あれもこれも手に入らないよっていうことはわかってたほうがいいなと思うんですよ。

なので自分の人生、何を大事にして生きていきたいかっていうところをしっかり考えたほうがいいなとすごい思って、移住を考えている人にはそんな話をさせていただいてます。

村上:説得力ありますね。

佐藤:自分自身が感じたことを話しているだけなんですが(笑)、たとえば「パン屋さんを開く」というのも、田舎でやるのはとても大変。でもファンを見つけると住むように働いて暮らせるのはとても魅力的。なので、失うものと得るもの、何を大切にするかというところを、移住者の方々に一番考えていただきたいなと思います。村上さんは?

村上:確かに星空とか自然とかいっぱいあるんですけど、一番は人なんですよね。井原の人。もうとにかく人が良い。穏やかで人懐っこい、おすそわけも多い。おすそわけだけで晩御飯できることってあるじゃないですか?(笑)

佐藤:本当に、作らなくてよくなったみたいなね(笑)

村上:食べ物とか野菜も採れたてで美味しいし、暮らすには本当に心に優しいまちだなっていう風に思っています。福山・倉敷・岡山も電車や車ですぐ行けるし、すごく暮らしやすい。宝探し気分で、井原を見つけてほしいなと思います。

移住希望者の方に一言

井原はとてもハートフルな町です。
ぜひ来てみてください!

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